ネットオークションでお酒を売るリスク!お酒の転売と税金について

お酒をネットオークションで転売すると税金がかかる?

種類や銘柄によっては高値で取引されますし、世界中にコレクターが存在しているため、ネットオークションを利用すれば転売によって利益を上げられる可能性のあるお酒ですが、もしこの行為を行おうとすれば、お金に関するリスクについても知っておく必要があるでしょう。

お酒をネットオークションで売ると、場合によっては税金がかかることがあります。
“場合による”という点が大きなポイントとなるのですが、転売という行為に限ってみれば、税金を納める義務が発生する可能性がとても高くなるでしょう。

転売とは、どこかで購入したものを、また別のどこかへと売る行為を指します。
お酒の場合は、酒屋さんやネットショップや知人などから購入し、それをネットオークションなどへと売ることを意味しているわけです。
つまり、利益を得るための行為であると認められ、その行為によってもし利益が実際に出れば、所得税を支払う義務が生じる可能性があるのです。

年間で20万円を超える収益があると「雑所得」とみなされる

ネットオークションを利用してお酒を転売した人すべてに、税金を納める義務が生じるわけではありません。
所得税を納める必要が出てくるのオークションによる転売で1年間に20万円を超える利益が出た場合です。
年間で20万円以上の利益が出たら、基本的には「雑所得」として申告し、必要な税金を納めなければいけません。

ただし、この額は企業などに勤める会社員に該当する金額です。
サラリーマンなど給与所得がある人は、1年間に20万円を超える副収入があれば、それを雑所得として申告する必要が生じます(例外あり)。
もしサラリーマンなどではなく、フリーターや主婦やニートなどであれば、1年間に38万円以上の利益が出た場合のみ申告しなければいけません。

ちなみに、ここで触れた“利益”というのは、売上から経費などを差し引いて残った金額のことを指します。
お酒の転売の場合、例えば1万円でワインを購入し、それをネットオークションで2万円で売ったのであれば、利益は1万円(2万円−1万円)となり、それと全く同じ行為を1年間で20回以上繰り返すと、申告義務が生じる20万円を超えることになります。
配送などにかかる経費のことを考えれば、もっと多くの回数が必要になってくるでしょう。

雑所得とみなされるケース

お酒の転売によって得た利益は「雑所得」になると説明しましたが、お酒をネットオークションで販売し得た利益が、すべて「雑所得」になるとは限らない点も押さえておきましょう。

転売であれば雑所得となり得ますが、ただオークションに出品し落札されただけであれば、雑所得になるとは必ずしも言えません。この違いがわかるでしょうか。
つまり、最初から利益を得るつもりでお酒を入手し、それをネットオークションを利用しお酒を販売(転売)した場合には、そこで得た利益は「雑所得」となり、一定額を超えると確定申告しなければならなくなるのです。

雑所得は、不動産所得や事業所得などに該当しないものを指しますが、もし継続的にネットオークションでお酒を転売し利益を得ているようであればそれは事業所得となるので、この点にも注意しておきましょう。
ちなみに、お酒の継続的な販売には専用の免許が必要となるため、ここも認識した上でネットオークションを利用しなければいけません。

譲渡所得とみなされるケース

ネットオークションを通じてお酒を他者に譲り渡すことにより得た利益は雑所得とみなされることもありますが、他の区分に該当するケースもあります。その区分が「譲渡所得」です。

譲渡所得とは、自分の資産を譲り渡すことにより得た利益のことを指します。
雑所得は、すでに説明したように、利益を得ることを目的としてお酒を転売したケースに当てはまる課税区分です。
一方で、譲渡所得は営利目的ではなく、自分のもともと持っている財産(お酒)を売って得た利益を指しており、ここに両者の違いがあります。

お酒をネットオークションに出品する人の中には、そのお酒が贈り物であったり、自分で飲むつもりで買ったりしたものもあるでしょう。これらを販売する行為は営利目的とは見なされないので、利益が出たとしても課税対象とはならない譲渡所得となる可能性が高いのです。
当然、確定申告を行う必要もありません。

ただし、1本で30万円を超えるような非常に価値の高いお酒を売った場合には、課税対象となるので気を付けましょう。
それでも譲渡所得には50万円の特別控除がありますから、経費などを差し引いて50万円以上の利益が出なければ確定申告を行う必要は生じません。

申告していないと追徴課税により利益が飛ぶケースもありリスク大

ネットオークションによるお酒の転売と税金についての関係を紹介してきましたが、課税所得の区分の種類や、確定申告の有無の基準・ルールなど、少し難しい点もあったかもしれません。
重要なのは、利益を得たら確定申告する必要があるのかどうかを考えることです。

もし必要だと判断できる状況に該当したら、必ず確定申告を行いましょう。
これを忘れると、故意であってもうっかりであっても追徴課税が課せられ、本来の納税額よりも多くの税金を納めなければならなくなります。
そうなると、せっかくお酒を転売して得た利益が飛んでしまうケースも出てくるのです。

これほどリスクが大きく、もったいない行為はありません。
もしネットオークションでお酒を転売するのであれば、税金に関する知識を蓄えてから行うようにしてください。

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